――私は小さい頃から友達がいなかった

物心がついたときからなるべく人と関わることを避けてきた

他人なんて眼中になかった

自分さえ良ければそれでいいはずだった

自分がこの世界にいる意味はないと思っていた

それなのに――





――9年前・永水小学校

初美「それで昨日あんなことがあったんですよー」

霞「あらあら」

巴「5時間目が終わったしそろそろ放課後」

小蒔「みなさんお疲れ様です」

霞「あら小蒔ちゃん今日は授業終わるの遅かったのね」

巴「遅いね今日・・・」

小蒔「日直の方のお手伝いをしていたら遅くなりました」

初美「姫様はいつもえらいですねー」

霞「小蒔ちゃんは頑張り屋さんだものね」

小蒔「それではみんなで遊びに行きませんか?」

初美「いいですよー」

霞「とりあえず駄菓子屋さんにでも寄りましょうか」

巴「早く行かないとそろそろ店じまい」

小蒔「それでは出発です!」

一同「おー!」


――下校中

霞「今日は何して遊ぼうかしらね」

小蒔「けいどろというものをやってみたいです」

初美「それはなかなか面白そうなのですよー」

巴「きっと初美ちゃんは公然わいせつ罪で逮捕だね」

初美「むぅーひどいですよー」

小蒔「こーぜんわいせつ?」

霞「小蒔ちゃんにはまだ早いから忘れて頂戴」


春(あの人たちなんだか楽しそう、私にも友達がいたら・・・)トボトボ

春(いや、関係ない。私は一人で生きて行くって決めてるんだし)

春(他人と関わると碌なことがない、何より疲れる)テクテク

春(今日は帰って何しようかな・・・)

春(いつまでこんなつまらない人生が続くのかな・・・)


??「――ちゃん」

??「――春ちゃん」


春(? 今誰かが私を呼んでたような)

春(気のせいだよね。私に声を掛けてくれる人なんているはずがない・・・)


小蒔「春ちゃん」

春「!?」ビクッ

春「な、なに・・・」オドオド

小蒔「早くしないと置いていかれちゃいますよ」

初美「はるるー早くですよー」

霞「あらあら、困ったさんですね」

巴「早くしないとそろそろ店じまい」

小蒔「春ちゃん、急ぎましょう!」

初美「ほら、早くするのですよー」グイッ

春「う、うん」オロオロ


春(なんでこの人たちは私のことを知っているのだろう)

春(どうして声を掛けてくれたのだろう)

春(――分からない、だけど)

春(私、変われるのかな・・・)


小蒔「それでは改めて出発です!」

一同「おー!」

春「ぉ-」ボソッ


――駄菓子屋

小蒔「こんにちはー」

おばさん「あらーいらっしゃい」

おばさん「今日もみんな一緒なのね」

初美「そうなのですよー」

巴「店じまいが怖いし」ボソッ

おばさん「変な冗談はやめて頂戴」

霞「それじゃいつもの頂こうかしら」

おばさん「はいはい、用意するから少し待っててね」


春(駄菓子屋なんて初めて来た・・・)

春(いっぱい種類があってどれも美味しそうだなぁ)

春(友達がいたらこれが日常なのかな)


おばさん「それにしても、5人は本当にいつも仲良しよねー」ガサゴソ

小蒔「みなさんとは何があっても一緒です!」

初美「そうなのですよー」

巴「私たちは切っても切り離せない関係ですね」

霞「あらあら、みんな恥ずかしいこと言っちゃって」


春(?)

春(4人じゃなくて5人?――もしかして私も含まれてるのかな)

春(今日初めて話したのに、いつも仲良し?)

春(何かが引っ掛かる)


おばさん「はい、いつもありがとうねー」

小蒔「ありがとうございます!」

初美「わーい」

巴「閉てn 霞「それじゃあまた来ますね」

おばさん「あ、そうだ」

おばさん「今日は春ちゃんのためにいつもより多めにしといたから」

初美「はるるよかったですねー」

春「う、うん?」


――公園にて

小蒔「到着です!」

霞「じゃあ早速お菓子食べましょうか」

初美「わーいですよー」

霞「まずはこれを食べましょう」

巴「またそれ買ったんですか・・・」

初美「霞ちゃんいつもおっぱいガム買ってますねー」

巴「3つのおっぱいの内1つだけ萎んでるんですよね・・・」

小蒔「見た目でハズレが分かってしまうのではないでしょうか」

霞「そうかもしれないわね」ウフフ

初美「むー、萎んだほうが好きな人だっているかもしれないのですよー」

霞「でもハズレだけ酸っぱいのよ?」

初美「噛んでるとその内甘くなりますよー」

初美「はるるにちっぱいガムはあげますー」えいっ

春「!」もぐ

春「すっぱ・・・」

巴「すっぱいおっぱい」

初美「私がおっぱいの方を食べますー」パク

霞「成長するといいわね・・・」

巴「寧ろこのままでいいんじゃ・・・」

小蒔「だからといってあなどってはいけませんよ」

小蒔「すべてのおっぱいに敬意をもってあたりましょう」


春(何いってんだこの人)クチャクチャ


小蒔「そういえば春ちゃん」

春「?」

小蒔「おばさんからたくさん黒糖を貰いましたよ」

春「黒糖?」

小蒔「いつも食べてるじゃないですか」

初美「はるるは甘いものに目がないですからねー」

巴「すっぱいおっぱい」

霞「巴ちゃんもうそれはいいのよ」

春「私、黒糖なんて食べてない」

霞「春ちゃんまで冗談は言わなくていいから」

小蒔「みんなで分けて食べましょう」

初美「はるる分けてくださいー」

春「あ、うん・・・」

一同「いだだきますー」ぱくっ

小蒔「美味しいですね」ポリポリ

初美「甘いのですよー」ポリポリ

霞「いつ食べても美味しいわね」ポリポリ

巴「甘い、もう1個」ガリッ

小蒔「残りは春ちゃんの分なのでやめておきましょう」

初美「はるる、食べないんですかー?」

霞「遠慮しなくていいのよ」

春「それじゃひとつだけ」ポリ

春「――ッ!?」

春「おいしい」ニコ

初美「あー、はるるが笑いましたよー」

霞「あらあら」

小蒔「黒糖には目がないですからね」

巴「うめぇ」モグモグ


春(なんだろう、この気持ち)

春(今までこんなことなかったからよく分からなかったけど)

春(楽しいってこういう気持ちなのかな・・・)

春(もっと知りたいな・・・)


春「あ、あの」

一同「?」

春「私と、と・・・」

一同「と?」


春「友達に――」



春「友達になってください!」




たきみさん@がんばらない 前編 カン

たきみさん@がんばらない 後編 に続く




――
三尋木プロのトップ絵が気に入ってしまったので、もう少しの間これでいきます

コメント返信です
コメントしていただきありがとうございます。うたたそイェイ~♪

>小走プロ さん
横浜・・・首位打・・・日本代表・・・女子アナと親密・・・ウッ・・・頭が・・・!
いずれは福岡あたりに移籍するね(ゲス顔)


ウッ・・・あ、アゴが――!
新戦力は外国人で補強しなきゃ(使命感)

>ぴさ さん
>扇子で弄くり回されたい
普段どんなプレイをしてるんですかね…?


夜な夜なはるると黒糖ごっこしてます

それが自慢