たきみさん@がんばらない 前編 の続きです


春「私と――」



春「友達になってください!」




一同「?」

霞「あらあら、何を言い出すかと思えば」

初美「全く驚かせないで欲しいのですよー」

巴「そうだよ、春ちゃん」

春「え・・・?」



小蒔「私たちは、最初から友達ですよ」

小蒔「この5人が揃うことに意味があるのです」

小蒔「この5人でなければいけないのです」

小蒔「誰か一人が欠けていいなんて思ったことはありません」

小蒔「私たちは、これまでも」

小蒔「そして、これからも」

小蒔「ずっと――」




小蒔「友達ですよ」




霞「その通りだわね」

初美「そうですよー」

巴「ですね」モグモグ

春「みんなっ・・・」ポロポロ

霞「あらあら」

初美「はるる、泣かなくていいのですよー」

小蒔「辛くても、苦しくても、その後にきっと楽しいことが待っています」

小蒔「春ちゃんは一人ではありません」

小蒔「何があろうとそれを忘れてはいけませんよ」

春「うん・・・」ポロ

霞「なんだか湿っぽくなっちゃったわね」

巴「いつもみたいにもっと楽しくしましょう」

小蒔「それでは鬼界のお話でもしましょうか」

初美「はるるー、鬼界って知ってますかー?」

春「あんまり・・・」

初美「鬼界っていうのはですねー」

巴「機械でできています」

初美「違いますよー」

霞「寒いわね」

巴「なんて奇怪な・・・」

初美「巴ちゃんはちょっと黙っててくださいー」

小蒔「こほん。鬼界というのはですね――」


――帰宅後

春(今日は不思議な日だったなぁ・・・)

春(いきなり声を掛けられてびっくりした)

春(しかも、私のこと友達って)

春(友達・・・)

春(今までそんなもの欲しいと思いもしなかったけど)

春(一人で生きて行くよりずっといい)

春(私も変われるのかな、あの人達と一緒にいると)

春(また明日、遊んでくれるかな)

春(黒糖、甘くておいしかった)

春(鬼界についてもっと知りたいなぁ)

春(また5人で、一緒に――)

春「・・・すぅ」zzz


――翌日・永水小学校 放課後

春(今日も放課後、一緒に遊んでくれるかな)

春(今日は私から声掛けてみようかな・・・)

春(うん。そうしよう)

春(私だって、やればできる・・・!)


初美「昨日は楽しかったですねー」

霞「そうだわねぇ」

巴「早くしないとそろそろ店じまい」

霞「巴ちゃんはほんとそれ好きなのね」

小蒔「みなさんお待たせしました」

霞「あら小蒔ちゃん今日は早かったのね」

初美「姫様お疲れ様なのですよー」

巴(店が閉まるのも早い)

霞(ふんふむ・・・いまいちね)

巴「人の心を読まないでください」ゾクッ

霞「あらあら」うふふ

小蒔「それではみなさん出発です!」

一同「おー!」


――下校中

初美「今日は何して遊びますかー?」

霞「そうねえ」

巴「昨日はけいどろでしたね」

小蒔「初美ちゃんをこーぜんわいせつざいでたいほします!」

初美「姫様までひどいのですよー」

小蒔「霞ちゃんは将来おっぱいがきょーきになりそうなのでたいほです!」

霞「それなら小蒔ちゃんも捕まっちゃうわよ」

巴「あの、私は・・・?」

小蒔「・・・」

巴「なんで何も言ってくれないんですか」

霞「・・・」

初美「・・・」

巴「店て 小蒔「さあ行きましょう!」


春(あ、みんながいた)テクテク

春(よしっ、私だってやればできる)

春(きっと上手くいく)スタスタ


春「みんなっ――」


小蒔「うーん、4人で何して遊びましょう」


春(!? 気のせいかな、今確かに・・・)


霞「かくれんぼでいいんじゃないかしら」

巴「なんかおばさんくさいですね」

霞「あらあら」うふふ


春「あのねっ――」


初美「目が笑ってないのですよー」カタカタ

小蒔「じゃあ鬼ごっこはどうでしょう」

巴「それがいいですね」

霞「鬼ごっこはよくてかくれんぼはダメなのね」

巴「はい」


春「あのっ――」


初美「二人とも仲良くですよー」

小蒔「けんかりょうせいばいです」


春「あっ・・・の・・・」


一同「?」


春「あの・・・」

霞「あらあら、どうしたのかしら」

春「あのね、今日もみんなで――」

小蒔「どなたかのお知り合いですか?」

春「!?」

初美「私は違いますよー」

春「えっ」

巴「見たところ一年生のようですね」

霞「私たちに何か用かしら?」

春「一緒に」



春「一緒に遊ぼう」



霞「私たちは忙しいの」

春「そんな・・・」

小蒔「霞ちゃん、遊んであげるくらいしてあげてもいいのでは」

霞「無理よ、分かったら早く家に帰りなさい」

初美(うう、いつにも増して怖いですー)

巴(早く店に行きたい)

小蒔(霞ちゃんの様子がおかしいですね・・・)

春「うう・・・」ポロポロ

霞「さ、行きましょうか」

小蒔「う、うん」

霞「それじゃあね」

春「・・・」ポロポロ


春(断られちゃった・・・)グスン

春(昨日のあれは夢か幻だったのかな・・・)

春(黒糖、買って帰ろう)

春(またみんなで、いつでも食べられるように)

春(鬼界についても調べて、みんなとお話したいな)


――一週間後

春(毎日声掛けても断られ続ける)

春(でもいつかきっと仲良くなれる)

春(私は一人じゃないってみんなが教えてくれた)

春(私がそれを覚えていればいつか)

春(その日が来るまでは――)


――十日後

春(また今日も無理なのかな)

春(折角黒糖いっぱいあるのに・・・)

春(鬼界についてもいっぱい調べたのに・・・)

春(一人で生きるべきなのかな)

春(友達・・・欲しいよ・・・)トボトボ


初美「霞ちゃん大丈夫なんでしょうかねー」

小蒔「ここ数日様子がおかしかったです」

巴「この前なんか鬼が乗り移ってたみたいに怖かったですね」


春(あ・・・)


春「あの・・・」

小蒔「あら、また今日も来たんですね」

初美「こんにちはですよー」

春「こ、こんにちは」オドオド

巴「姫様、この子も連れて行ってあげるのはどうですか?」

小蒔「そうしましょう」

春「?」

小蒔「これから霞ちゃんのお見舞いに行くのですが」

小蒔「一緒に来ますか?」

春「う、うん」

初美「霞ちゃんからあなたと関わってはいけないって言われてるんですけどねー」

巴「この子はきっと役に立つはずですよ」

小蒔「巴ちゃん、分かるんですか?」

巴「ええ」


――霞宅

小蒔「霞ちゃん、具合はどうですか」

霞「んぐっ・・・ぁっ、あなたたち、どうして来たの」

初美「霞ちゃんが心配だからですよー」

霞「それにあなた」

春「!」ビクッ

霞「一体何をしにここへ来たのかしら」

小蒔「私たちが連れてきたんです」

巴「恐らく、今の霞さんには悪神が降りています」

巴「悪神を祓うのには私一人の力では足りません」

小蒔「それでこの子に手伝ってもらうのね?」

初美「そういうことだったのですかー」

霞「あなたたちには無理よ、祓えたりしないわ」

霞(私は、小蒔ちゃんさえ無事なら、それで・・・)

霞(私なら小蒔ちゃんの代わりに・・・神を宿して手なづけることくらい・・・)

春「だめ」ポツリ

春「とっても悪い神が降りてる」

巴「そうみたいですね」

小蒔「このままでは霞ちゃんが・・・」

春「一人が欠けたらみんなが傷付く」

春「あなたは一人で生きてるんじゃない」

春「みんなと生きてるの」

霞「!」

霞「そうかもしれないわね」

霞「それじゃあ、お願いできるかしら」

春「うん」 巴「はい」


――

小蒔「なんとかなったみたいですね」

初美「一時はどうなることかと思いましたよー」

霞「んぁっ・・・」

春「お目覚め」

巴「具合はどうですか」

霞「もう大丈夫よ」

霞「悪神を祓ってくれたのね、ありがとう」

春「それじゃ、私これで・・・」

霞「あらあら」

初美「何言ってるんですかー」

巴「そうだよ」





小蒔「私たちは5人で一つ」

小蒔「この5人でなければいけないのです」

小蒔「私たちは、これまでも」

小蒔「そして、これからも」

小蒔「ずっと――」





小蒔・霞・初美・巴「友達ですよ」





春「うんっ」ニコ


――後日

春「食べる?」スッ

小蒔「黒糖?ですか」

霞「なかなか渋い食べ物を持ってるのね」

巴「いや、甘いですよ」

初美「それは分かってますよー」

小蒔「なんだか懐かしい味がします」ポリポリ

小蒔「前にみんなで食べたような」

初美「おいしいのですよー」ポリポリ

霞「美味しいわねぇ」ポリポリ

巴「甘い、もう1個」ガリッ

春「それが自慢」ニコ

小蒔「春ちゃん笑ってる」


春「鬼界の話、しよ」

初美「はるる、鬼界なんて知ってるんですかー?」

巴「機械でできてるんだよね」

霞「あらあら」ウフフ

初美「目が笑ってないのですー」

春「鬼界っていうのはね――」ニコ

小蒔「春ちゃん今日はよく笑うね」


――

春(よし・・・)ポリポリ

春(私は、あのときのことを忘れない)

春(私は一人じゃない)

春(小蒔ちゃんやみんなが友達だって言ってくれた)

春(絶対勝って帰ってくるから、待っててね)

春(みんなで)



春(この5人で――)



春(目指す!)ピシッ

top1





アナウンサー「全国インターハイ二回戦中堅戦」

アナウンサー「開始ですっ!――」




たきみさん@がんばらない後編 カン


――
最後まで読んでくださってありがとうございます
設定や呼称が色々おかしいのはご了承ください

私自身SSを書くのは苦手で、このような記事を投稿するのは滅多にないのですが、
よさげなネタが浮かんだときにまたSSを投稿したいと考えておりますので、
今後ともよろしくお願いします(ぺっこりん)



おまけ
がんばってトレスして描きました。
色塗れないのでSSを書いてるときの私のように燃え尽きてます

はるる1


(記事もあとがきも長くて)すまんな

コメント返信です
コメントしていただきありがとうございます

>ぴさ さん
昨日のアクセス
昨日:334
こくとうネキには笑いの神が降りてる。はっきりわかんだね
じゃけんはよ続き乗せましょうね~


な阪関無(334なのコメントで気付きました)
神様ローテーションで強いの降ろしてしまいました
でも強いのは滅多に降りてこないってはっきりわかんだね

>ちっぱいオバケ さん
永水

ボケ 姫様 黒糖
ツッコミ ボゼ メガネ
傍観 おっぱいオバケ

これだけバランスがいいのに
なぜ永水日和は来ないのだろうか(懇願)
姫様以外の呼び方酷すぎィ!
永水日和はすごくまったりしてそうな雰囲気ですね
本編の海水浴共々早く掲載されるのを心待ちにしています

>3コメ さん
この巴さんはボケじゃないのかww


本SSははるるの一人称視点で進行することと、話の展開の関係上から
ボケさせることが難しいため必然的に巴さんがボケ役になってしまいました
ちなみに巴さんは私の好きなキャラの一人です

>kendo-kobashiri さん

永水のメンバーは友達というか家族、親戚の付き合いみたいだけどね
幼いころから知り合いっぽいし

まったくもってその通りだと思います!(家族ぐるみの付き合いって羨ましいな・・・)
話の都合上、設定をすべて引き継ぐことが困難でしたので、
あくまで一SSとして解釈して読んでいただけると幸いです